「旦那がADHDだった話」

〜落ち込むな、君は次男の最強の理解者だ〜
うちの旦那さん、ADHD(注意欠如・多動症)です。
生活の中で「あれ?なんで?」「もしかして?」と思うことがいくつもありましたが、
ある時それが“特性”であると気づいたことで、少しずつ見方が変わっていきました。
これは、そんな旦那の日々を綴った記録です。
うちの旦那さん、ADHDなんです。
- 落ち着きがない。
- 何かしていないと気が済まない。
- 貧乏ゆすり。
- 寒くてもすぐに服を脱ぐ。
- 服は裏表も前後も関係なしで着る。
- 衝動的に動いてしまう。
- 周囲がざわつくと、目の前の話が聞こえなくなる。
- マルチタスクがとても苦手。
- うっかりミスもしょっちゅう。
…とまあ、日常の中で“ちょっと変わってるな”と思うことはたくさんあります。
例えば、買い物のお願いひとつでも
私が

スーパーで牛乳と卵とパン買ってきて!ついでにガソリンも!
と言って旦那も

了解!!!
…と出発したはずが、途中で私が追加のお願いをLINEすると、スーパーに着いた時には

え?俺、なんでここ来たんだっけ?
と、すべてを忘れてる(笑)
今はメモを取ったり、LINEで要件を整理したりすることで、少しずつ改善されていますが、
最初は本当に驚くことばかりでした。
仕事でも困ることはあるそうですが、自分なりに確認作業を繰り返して対策しているようで、
きっと毎日が小さな戦いなんだろうなと感じます。
服、前後逆問題
そして驚異の確率で毎日服が前後逆。
最初は「ふざけてる?」と思っていましたが、あまりにも日常的なので「これは本気で分かってないんだ」と理解しました。
衝動的に服を着ているので、私が前後ろを確認してから着てるって言うと、

え?そうなの?!
と驚いていました。
感覚過敏のこと
帰宅後、すぐに服を脱ぐ旦那。
寒かろうがなんだろうが脱ぐ。
本人曰く

肌に布が当たるのがしんどい
とのこと。
感覚過敏なんだと思います。
“カクテルパーティー現象”がうまく働かない
例えば飲食店など、周囲がうるさい場所では、目の前の私の話が聞こえない。
「今、聞いてた?」と聞くと「え?何て言った?」と返されるのも日常茶飯事。
本人にとっては雑音すべてが同じボリュームで入ってくるそうで、情報の取捨選択がうまくいかないのだとか。
声のボリュームも異常(笑)
小声で話しているつもりでも、こっちはビクッとするほどの大声。
「静かにして!」と言っても、本人は普通の声だと思っているから、自覚がない。
(ご近所さんごめんなさい…笑)
そして、てんかんも併発
うちの旦那、実はてんかん持ちでもあるのですが、、、
ADHDとてんかんは併存することが多いと聞き、
「やっぱりそうなんだな」と本人も納得したそうです。
「俺のせいだ」と落ち込む旦那へ
うちの次男は、軽度の発達障害と診断されています。
そのことを知った時、旦那は「俺のせいだ」とずっと気にしていました。
ネットで“親からの遺伝の可能性”と見て、責任を感じたんだと思います。
でも、私から見れば顔も性格もそっくりな2人。
私は「似た者親子でいいじゃん!」と微笑ましく思っています。
男同士だからこそ分かり合える
同じ悩みや生きづらさを経験してきたからこそ、分かってあげられることがあるはず。
私は旦那にこう言いたい。
「俺のせいだ」なんて落ち込まないで。
むしろ、あなただからこそできるサポートがある。
ADHDのあなたが、次男の“1番の理解者”でいてくれたら、どれだけ頼もしいことか。
最後に、私自身も…
「なんでできないの?」
「ちゃんとしてよ!」
つい、責めてしまいたくなる時もある。
でも、それは“できない”んじゃなくて、“やり方が違う”だけかもしれない。
私もパートナーとして、「理解する」ことを忘れないようにしたい。
知ってほしい、いろんな“普通”があること
発達障害や特性というと、“特別なこと”のように感じるかもしれません。
でも、少し見方を変えるだけで
「なるほど、そういう個性なんだ」と思えるようになります。
あなたの“普通”を押し付けるんじゃなくて、
いろんな人の“普通”があると知ってほしい。
最後にひと言
ADHDで空気が読めなくても、
毎日うっかりしても、
声がやたらデカくても(笑)
私はあなたを尊敬しています。
一生懸命働いて、
おもしろくて、
優しいあなたを。
だから落ち込むな。
次男にとって、あなたは間違いなく最強の理解者だよ!